この朗読劇は、2024 年1月1日に発生した「能登半島地震」の被災者へ向けて、東日本大震災で津波被害を受けた「蒲生なかの地区」に住まわれていた方々からの「自分たちの経験が能登の方々の役に立てば」という声から生まれました。 「蒲生なかの地区」は、東日本大震災の大津波により甚大な被害を受け、災害危険区域に指定された仙台市の沿岸部にあります。この地区にかつてあった中野小学校区を構成する4つの町内会の住民が、その集団移転地を行政と共に模索した記録を「中野小学校区復興対策委員会」作成の議事録を元にして「朗読劇」の手法でまとめました。 集団移転問題における住民と行政の話し合いは、その立場や事情や視点の違いから、そう 簡単なものではありませんでした。「住民の幸せ」という同じ目標を持って、住民と行政が 苦しみながらも「納得のいく選択」を模索した記録から、「話し合うこと」の本質を改めて 考えていただければ幸いです。 この朗読劇は こちらから ご覧いただけます。 制作:2025年 出演:藤原貢、戸石みつる、なかじょうのぶ、渡部ギュウ 楽士:山本純 脚本・演出:高橋菜穂子(一般社団法人東北えびす) 撮影:門傳一彦(Lidea)、漆田義孝(NPO法人メディアージ) 編集: 門傳一彦(Lidea) 協力:なかの伝承の丘保存会、仙台市職員の方々、能登の方々、一般社団法人東北えびす、国境なき劇団、合同会社杜の都バイオマスエナジー、蒲生なかの郷愁館 企画・制作:H.simple Design Studio 合同会社 (令和6年度みやぎ震災伝承連携推進事業)